Thursday, October 24, 2019 10:12 AM

ミュンヘン再保険、AIとデータの活用を模索

 ドイツのミュンヘン再保険(Munich Re)は、保険業務のリスク管理や保険会社の支援に人工知能(AI)とデータ解析を活用する方法を模索している。

 リインシュランス・ニュースによると、「われわれは、顧客会社の革新や新製品開発においてデータ分析とAIに大金を投資してきた」と話す同社のドリス・ハプキー取締役は、第1次保険会社のデータと公的社外データ源(建設現場情報、建設事業、天気、社会経済状況など)を組み合わせ、AIで解析することで隠れた損失源の特定や価格適正化による損失回避策といった対策を発掘することに重点を置いていると説明する。

 同氏はさらに「それを実現できれば、リスク査定の精度を上げられると同時に、保険金請求の見積もりや処理を迅速化して保険商品価格を適正化できるようになる」「言うまでもなく、その結果として損失を回避できる」と述べた。