Friday, November 08, 2019 9:05 AM

ホンダなどに民事調査請求〜司法省、加州との環境基準合意で

 司法省は、ホンダやフォードなど自動車メーカー4社がこの夏、カリフォルニア州と排ガス削減基準で合意したことに関して、4社に民事調査請求(civil investigative demands)を行なった。ウォールストリート・ジャーナルが7日、消息筋の話として伝えた。

 加州と合意したのはほかにBMWとフォルクスワーゲン(VW)。合意に関して司法省は、4社がカルテルを結び、競争を回避した疑いがあるとして反トラスト法(独占禁止法に相当)違反容疑で調査を始めている。

 同省は8月下旬、4社が7月に交わした加州との合意について、会社間で話し合った上で合意したのかどうか各社に尋ねている。そのような協力があれば反トラスト法違反の疑いが浮上するという。

 州大気資源局(CARB)のメアリー・ニコルズ局長はこれまで、州は自動車メーカーと個別に協力し、すべての当事者は反トラスト法に違反しないよう留意していると話していた。

 今回の民事調査請求は、メーカー各社と司法省との最初の対話が問題を完全に解決していないことを意味する。ただ、請求は各社に疑念を払拭するための情報を提供する機会にもなる。

 請求は基本的に各社が共謀行為に関与したのかどうかを尋ねる内容だが、消息筋の1人によると文書の提出は求めない。