Wednesday, November 04, 2020 9:07 AM

VW、中国でEV2車種投入〜テスラに対抗

 独フォルクスワーゲン(VW)は3日、電気自動車(EV)「ID」シリーズ初のSUVモデル「ID.4」2車種の中国での生産を開始した。

 ロイター通信によると、「ID.4 CROZZ」は第一汽車集団(FAW)との合弁、「ID.4 X」は上海汽車集団(SAIC)との合弁事業を通して製造する。両モデルの市場投入は、中国で先行するテスラやニオ(Nio)に対するVWの追撃の始まりを意味する。

 VWは詳しい販売価格を明らかにしていないが、中国政府のEVに対する補助金を加算して25万元(3万7450ドル)以下になる見通し。「ID.4」よりサイズが小さい米テスラのEVセダン「モデル3」は、補助金加算後で24万9900元からとなっている。

 「ID.4」2モデルは、航続距離が400キロを超え、車載ソフトウェアは無線更新される。VWの中国事業の責任者ステファン・ベレンシュタイン氏は、2023年までに中国で「ID」の家族向けモデル8種を投入すると述べた。

 中国政府の2日の発表によると、国内新車販売に占めるEV、プラグインハイブリッド車(PHV)、水素燃料電池車(FCV)の割合は、現在の5%から25年までに20%に上昇すると見込まれる。