Friday, November 06, 2020 9:03 AM

3Q生産性速報値、4.9%上昇〜単位労働コストは8.9%低下

 労働省が5日発表した2020年7〜9月期の非農業部門の労働生産性改定値(季節調整済み)は、年率換算で前期比4.9%上昇した。前年同期比では4.1%の上昇だった。

 賃金の指標である単位労働コストは前期比8.9%低下。前年同期比では2.5%上昇した。

 同省ウェブサイトによると、労働生産性の内訳は、前期比で生産高が43.5%、労働時間は36.8%それぞれ増加した。前年同期比では生産が3.4%減、労働時間は7.2%減だった。

 時間当たりの労働報酬は名目ベースで前期比4.4%減少。前年同期比は6.7%増えた。物価動向を考慮した実質ベースでは前期比9.1%減少。前年同期比は5.3%増だった。

 製造業の生産性は前期比19.0%上昇。生産高が54.8%増加、労働時間は30.1%増だった。前年同期比の生産性は0.7%上昇。生産高が6.1%減、労働時間は6.8%減だった。

 20年4〜6月期の非農業部門の労働生産性は、前期比10.6%上昇と前回発表(10.1%上昇)から上方改定された。