Thursday, December 10, 2020 8:27 AM
グリーン水素生産への投資、23年には10億ドル超えか
再生可能エネルギー由来の電力を使い、水を電気分解して生成する「グリーン水素」への投資額が、2023年までに年間10億ドルを超えるとの予想をIHSマークイットが発表した。
グリーンカー・コングレスによると、再生可能エネによる水電解で水素などを製造する技術は「Power to X(P2X)」と呼ばれている。IHSは、電気分解技術による生産の運用能力(電力換算)は現在82メガワット(MW)だが、今後は23ギガワット(GW)以上に増えると見込んでいる。将来可能になるP2X向け電力パイプライン(発表済み、計画中、建設中のプロジェクトの合計)は、18年末の5GW、19年末の8GW未満から大幅に増加しており、複数の大規模工場「ギガファクトリー」の開発が進められている。
IHSの水素および再生可能ガス担当キャサリン・ロビンソン・エグゼクティブディレクターは「電気分解への投資は世界中で活況を呈しており、30年までに23GWを超える電源が開発される見通しだ。これは今ある電力の280倍を超える。関心の高まりは、電気分解および再生可能エネルギー発電のコスト低下と、政府によるグリーン水素政策の強化によって推進されている」と分析している。
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