Wednesday, January 13, 2021 9:12 AM

GM、「空飛ぶクルマ」披露〜1人乗り自動運転

 ゼネラル・モーターズ(GM)は12日、未来の「空飛ぶクルマ」を披露した。垂直離着陸(VTOL)が可能な1人用の乗り物で、都会のビルの屋上から屋上を最高時速55マイルで移動できる。

 ロイター通信によると、空飛ぶクルマは完全自動運転の電動装置で、出力90キロワット(kW)のモーターとGMが開発した「アルティアム」バッテリーパックを搭載し、超軽量の機体には4組(前方下方と後方上方に2組ずつ)のローターが付いている。

 メアリー・バーラCEOがオンラインの基調講演で発表した。同氏は2020年、GMが空中タクシーのような代替輸送手段を模索していることを明らかにしていた。

 空飛ぶクルマの詳細をビデオで説明したのは、GMの国際設計責任者マイク・シムコー氏。このVTOL機を「都市のエアモビリティのキャデラック」と呼び、「マルチモーダルな未来に対するGMの展望のカギだ」と述べた。

 「もうすぐ登場」とも紹介された空飛ぶクルマは、同じくシムコー氏のチームが設計した自動運転車(AV)「クルーズ・オリジン」を思わせる箱型のシルエットで、前後の引き戸とガラス天井が特徴。室内はラウンジのような座席に加え、生体認証センサー、音声制御、および手の動きによる認識機能がある。