Thursday, February 11, 2021 3:11 AM

セールスフォース、ワクチン・クラウドを発表

 セールスフォース(Salesforce)は1月27日、各国の政府機関や医療機関、会社、非営利団体、教育機関らがより迅速かつ安全、そして効率的にコーヴィッド(COVID)19ワクチンの確保と供給網管理、接種管理を実行できるようにすることを支援するワクチン・クラウド(Vaccine Cloud)を発表した。

 PRニューズワイヤーによると、ワクチン・クラウドを活用すれば、ワクチンの供給網追跡や接種計画、接種記録、接種済み市民の健康状態共有をクラウド電算プラットフォームによって効果的かつ効率的に管理でき、たとえば職場や事業施設、学校の再開または運営の意思決定に役立つ、と同社は説明した。

 顧客関係管理(CRM)のクラウド・ソフトウェアを得意とする同社の各種の製品は、世界中の多くの省庁機関や会社、病院で使われているため、顧客基盤はすでに確立されている。同社はそれをてこ利用し、ワクチン・クラウドを売り込む考えだ。

 ワクチン接種推進策向けにセールスフォースの技術を土台とするソリューションをすでに活用している医療機関や自治体、大学はすでにある。そのなかには、ノースウェル・ヘルス(Northwell Health)やイリノイ州レイク郡、マサチューセッツ大学アムハースト校、ギャヴィ(Gavi)、ワクチン連合(Vaccine Alliance)、そのほか数々の団体や組織が含まれる。

 「数十億回分のワクチンの供給網や配分を調整することは簡単ではない」「大量のワクチンの接種を管理するのに必要な大規模の技術基幹設備はまだ整っていない」と指摘する同社のブレット・テイラー社長兼最高執行責任者(COO)は、それらの課題を解消するのにワクチン・クラウドが貢献できる、と述べた。

https://www.prnewswire.com/news-releases/salesforce-announces-vaccine-cloud-to-accelerate-global-vaccine-management-301215853.html