Tuesday, April 20, 2021 10:39 AM
グーグルとシーメンス、産業向け人工知能ツール提供で提携
グーグル(Google)は4月19日、シーメンス(Siemens)と提携し、産業向け先進的人工知能の実装をさらに促進する計画を明らかにした。
ZDネット誌によると、シーメンスはそれを受けて、グーグル・クラウドのデータ分析および人工知能機能をデジタル・インダストリーズ・ファクトリー・オートメーション製品群に統合する。
グーグルはそれによって、製造業界にとって主要のクラウド電算提携先となる。製造業界は、グーグル・クラウドが市場開拓の主要6業界と位置づけるうちの一つだ。
グーグルとシーメンスは今後数ヵ月に、シーメンスのどの製造業向け効率化ソリューション群にグーグル・クラウドが統合されるかについて詳細を発表する計画だ。
現段階では、品質管理やエネルギー効率といった部分で両社のシステムと技術が統合される見込みだ。品質管理では、たとえば生産ライン群を視覚的に点検する人工知能基盤の機械視認システムのクラウド版や、生産設備および機械類、さらには組み立てラインの点検や整備の必要性を予想することでダウンタイム(稼働一時停止時間)を短縮できるようにするソリューションの実装が想定される。
製造業界では一般的に、人工知能技術を全社横断的に実装することが難しいといわれる。それをシーメンスのデジタル・インダストリーズ・ファクトリー・オートメーションとグーグル・クラウドによって導入しやすいようにすることで製造業界のさらなるスマート化を推進するのが両社のねらいだ。
グーグル・クラウドは、クラウド・サービス業界最大手のアマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)と二番手のマイクロソフト・アジュール(Microsoft Azure)を猛追すべく、2019年に、6つの業界をカギとなる標的市場に位置づけている。製造業界のほかには、政府機関、金融サービス、医療サービス、小売、コミュニケーションズおよびメディアの5つがある。
https://www.zdnet.com/article/siemens-partners-with-google-to-offer-industrial-ai-tools/