Thursday, May 06, 2021 10:31 AM
衣料品販売、実店舗でも回復〜累積需要、ワクチン接種などで
米国内では人々がスウェットパンツを脱ぎ、いろんな服装をする準備に入っている。再び交流の場に出かけたり、職場復帰に備えたりするためだ。新しい服を買いたくても着る機会がなく積み上がっていた需要、政府給付金、ワクチン接種率の上昇、新しいスタイル、そして新型コロナのパンデミックの間に増えた(または減った)体重…。これらの要因が重なって、ここ数年にないほど服の売り上げが増えている。
■人気はカーゴパンツとスリッパ
ウォールストリート・ジャーナルによると、過去2、3週間は、ボタンやジッパーが多いパンツ、特にウエストにひもやゴムが入った製品がよく売れている。高級百貨店サックス・フィフスアベニューでは、ワンピース、ブラウス、サンダルの売れ行きが、2019年春以来の水準に高まっている。また紳士服ブランド、ヘガー・クロージング(Haggar Clothing)の物流センターでは、デパートや小売店にパンツやブレザーを補充するため従業員が残業している。
実店舗へ足を運ぶ人の数も、ほぼパンデミック前の水準に戻っている。19年同期と比較すると、21年4月5日の週に実店舗を訪問した人の数は3.4%減だった。分析会社プレイサー・エイアイ(Placer.ai)によると、前年同期から20%以上減っていた21年初めよりも現在は状況が改善している。
消費者は週末旅行に行ったり、外出時に店に立ち寄ったりするようになっており、プレイサーのイーサン・チェモフスキー副社長(マーケティング担当)は「これは人々が正常な行動に戻りつつあることを示している」と指摘する。