Wednesday, June 16, 2021 10:25 AM

ファーウェイ、25年までに自動運転技術開発へ

 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)は、人が操作しない自動運転車技術を2025年までに開発しようとしている。同社幹部がこのほど明らかにした。背景には、米国による中国企業に対する制裁措置の影響で、事業の多様化を進めなければならない事情がある。

 ロイター通信によると、同社スマートビークル部門の上級幹部ワン・ジュン氏は10日、業界会合で「われわれのゴールは、無人運転の乗用車を25年までに開発することだ」と語った。

 自動運転システムの開発には、数十社に上る新興企業や自動車メーカー、そして百度(バイドゥ)のような検索サービスを含む大手テクノロジー企業が取り組みを強化しており、それらの技術は輸送業界に変化をもたらすと見込まれる。

 ファーウェイは世界規模のスマートフォン事業が米国の制裁によって打撃を受けたことで、スマートビークル分野に重心を移した。トランプ前政権は、同社を米国の安全保障を脅かす存在と断定した。同社は否定している。