Tuesday, November 09, 2021 11:35 AM
AMD、メタを顧客として獲得
アドヴァンスト・マイクロ・デヴァイシズ(Advanced Micro Devices=AMD)は11月8日、メタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)をデータ・センター・チップ顧客として獲得したことを明らかにした。
ロイター通信によると、AMDはそれと同時に、スーパーコンピュータ向けチップ市場においてエヌビディア(Nvidia)に対抗する新型チップと、アンペア・コンピューティング(Ampere Computing)に対抗するクラウド電算向けの新型チップも発表した。
AMDは、x86チップ市場において長年にわたってインテルの後塵を拝してきたが、リサ・スーCEO体制のもと2017年から市場占有率を拡大させ、インテル製より速いチップを製品化したことで、現在ではx86チップ市場の約25%近く(マーキュリー・リサーチ調べ)を占めるまで躍進した。
旧フェイスブックのメタを顧客として獲得したことで、AMDは、インテルの顧客だった世界3大クラウド大手に加えてソーシャル・メディア世界最大手をも奪ったことになる。AMDは、グーグル・クラウド(Google Cloud)やアマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)、マイクロソフト・アジュール(Microsoft Azure)とすでに取り引きしている。
AMDが発表した新型チップの一つであるMI200は、人工知能機能を加速させるよう設計されたアクセレレーターで、スーパーコンピュータ向けチップ市場で最強のエヌビディアに挑戦するチップと位置づけられる。
一方、ベルガーモ(Bergamo)と呼ばれるもう一つの新型チップは、クラウド電算向けに設計されている。128のコアを搭載するベルガーモは2023年に出荷開始される予定だ。
クラウド向けチップ市場では、インテルの元幹部が立ち上げたアンペア・コンピューティングが台頭している。アンペア・コンピューティングは2021年になってから、オラクルのクラウド事業から契約を勝ち取っている。
https://www.reuters.com/technology/amd-lands-meta-customer-takes-aim-nvidia-with-new-supercomputing-chips-2021-11-08/