Friday, January 21, 2022 7:07 AM

ハイブリッド勤務環境で人工知能がさらに活躍

 これから主流化するハイブリッド勤務体制をうまく管理するうえで人工知能が活躍するとみられる。

 ベンチャービート誌によると、新型コロナウイルス・パンデミック発生以来、在宅勤務の重要性が証明されると同時に、それにともなって課題も明らかにされてきた。おもな課題としては、インターネットの接続環境やサイバーセキュリティー、複雑な仕事の流れの効率的管理が挙げられる。在宅勤務の恒常化を受けて、それらの課題を解決する手段の一つとして人工知能が今後さらに活用される見込みだ。

 人工知能によるハイブリッド勤務環境効率化は、単に新しいソフトウェアを導入すれば効果が出るといった単純な道のりではない。

 知識業務のプラットフォームを提供する新興企業アイマネージ(iManage)で人工知能製品責任者を務めるアレックス・スミス氏は、まず最初に人工知能を活用するための堅固な基礎をつくることが重要だと話す。

 人工知能は、データがあってこそ価値を発揮する。そのため、全社のデータを集めるデータ管理庫が不可欠だ。それをクラウド上に構築することで、従業員がどこにいてもデータを活用できるようになる。

 クラウドは、ファイルや電子メールの管理、共有、検索を容易にするうえ、脅威分析の能力を高める効果もある。それらすべてを人工知能でさらに有効にすることができる。

 シスコ(Cisco)が最近発表した「グローバル・ハイブリッド・ワーク・インデックス(Global Hybrid Work Index)」では、人工知能が将来に仕事を支える要素の一つとして重要部分を構成すると位置づけられている。仮想会議という一側面をとらえるだけでも、ノイズ削減や自動翻訳、自動書き起こし、手振り認識といった人工知能ツールの活用度が2021年7月から9月の2ヵ月間に2倍増になった。

https://venturebeat.com/2022/01/16/how-ai-will-drive-the-hybrid-work-environment/