Tuesday, March 29, 2022 12:15 PM
スノーフレイク、小売業界向けデータ・クラウドを市場投入
スノーフレイク(Snowflake)は3月28日、会社らのデータ活用を支援するさらなる動きとして、小売業界向けデータ・クラウドの立ち上げを発表した。
同サービスは、医療&生命科学(healthcare and life sciences=HCLS)業界向けデータ・クラウドをスノーフレイクが市場投入した数日後に明らかにされた。
カリフォルニア州サン・マテオ拠点の同社は昨今、サービスとしてのデータ庫(data warehouse-as-a-service)のクラウド・データ・プラットフォームの垂直事業(業界特化型)に注力している。
ベンチャービート誌によると、今回発表された小売向けデータ・クラウドは、小売業界の関係者ら(小売業者、メーカー、流通業者、消費財ベンダーら)がデータセットから価値を抽出しようとする際に直面する課題に対応する専用プラットフォームとして機能することを目的とする。
リテイル・データ・クラウド(Retail Data Cloud)と命名されたその新サービスは、小売業界特有のデータセットとさまざまの提携先ソリューション群を単一のプラットフォームに統合することで、データ活用の困難さを解消する。
小売業界では、小売会社やブランド会社らが膨大な量のデータを蓄積しているが、データ形式の種類は無数にあり、データ管理のプラットフォームも数多くあるほか、データセットも多種多様で、それらを一元化して洞察を導き出す包括的システムの構築や運用がきわめて難しい。
リテイル・データ・クラウドはその解決を目指すものだ。利用者らは、リテイル・データ・クラウドを使うことで、業界全体の協業を促進しやすくなり、関係者らは、従来型(旧式)システムによってサイロ化された自社データにアクセスできるだけなく、ほかの外部データ源からの最新データにもアクセスできるようになる。
垂直クラウド・サービスは近年、技術大手や新興企業らが開発と販促に注力する大きな分野の一つだ。アマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)やマイクロソフト・アジュール(Microsoft Azure)、グーグル・クラウド(Google Cloud)を筆頭とする業界大手らも業界特化型クラウド事業の拡大を本格化させている。
垂直クラウド分野ではこれまでのところ、医療(創薬を含む)や金融サービス、小売業界向けがおもな戦場となっている。
https://venturebeat.com/2022/03/28/snowflake-launches-data-cloud-for-retail-industry/