Monday, June 13, 2022 11:10 AM
パークアワーSC、供給網のデジタル・ツイン機能を拡充
供給網管理技術を提供するパークアワーSC(ParkourSC、サンノゼ拠点)は6月8日、供給網のデジタル・ツイン製品ラインを拡張したことを明らかにした。同社はそれによって、これまでより多くの供給網要素をモデルに統合できるようにし、また、提携先や取引先と共有する際の利便性を高めた。
ベンチャービート誌によると、8年前に設立された同社は最近、旧社名のクラウドリーフ(Cloudleaf)から現社名に変更した。以前には、供給網の可視性を向上させるデジタル・ソリューションに重点を置いていたが、現在、デジタル・ツインに重点を移した。
パークアワーSCの従来型プラットフォームは、モノのインターネット(Internet of Things=IoT)技術を使って在庫や資産、物流の状況に継続的な可視性をもたらす。「現行の製品でも可視性は重要な要素だが、新しいプラットフォームはそれに留まらず、供給網全体をデジタル化して最適化できるようにする」と、同社のアロック・バーノット最高技術責任者は説明している。
デジタル・ツインは、予想分析機能を開発して運用しようとする際の複雑さを取り除く効果もある。また、新プラットフォームでは、管理者承認や入荷確認、税関書類や配達伝票の作成といった作業を簡単に自動化できる。
パークアワーSCは、さまざまのシステムや装置からデータや信号を収集するための統合機能を開発し、新プラットフォームではそれを基盤に、供給網の追跡対象を機械学習モデルや業務規程(規則)、問い合わせ、ダッシュボードに接続し、さらに事業計画や需給計画に統合することもできるようにした。
また、デジタル・ツインを供給網の協力各社と安全に共有でき、それによって、協力会社それぞれが自社の供給網を仮想再現したデジタル・ツインを構築することも可能になる。
「その結果、供給網全体が在庫や資産、物流の状況に関する洞察を共有するようになる」と、バーノット氏は話す。
供給網管理プラットフォームを提供する他社も、デジタル・ツイン機能を追加しつつある。パークアワーSCのほかには、ブルー・ヨンダー(Blue Yonder)やキナクシス(Kinaxis)、ロジリティー(Logility)といった新興大手らが同分野で台頭している。
https://venturebeat.com/2022/06/08/parkoursc-expands-line-of-object-oriented-supply-chain-digital-twins/