Thursday, June 23, 2022 11:40 AM
ショッピファイ、ツイッター上でのB2Bツールを発表
カナダ拠点のイーコマース技術ソリューション大手ショッピファイ(Shopify)は6月22日、ポスト・パンデミックにおけるオンライン消費の落ち着きに加えて、記録的インフレーションと歴史的政策金利引き上げによるオンライン消費の冷え込み予想に対抗するために、100以上の新たなツール群を発表した。
ロイター通信によると、同社は、小売業界の顧客会社らが企業間(B2B=business-to-business)電子商取引にツイッター(Twitter)上で進出することを支援するツールのほか、買い物客が暗号財布を販売サイトやアイフォーン(iPhone)向けタップ・トゥ・ペイ(Tap to Pay)に接続できるようにするツール、そのほか多種多様の新機能を提供する。
ショッピファイの事業は、世界的ブランドの小売会社から零細小売業者までオンライン販売事業を新型コロナウイルス・パンデミック中に劇的に拡大させたことから急成長した。しかし、経済活動が正常化するにつれ、投資家らはショッピファイの今後の成長を疑問視している。同社の株価はそれを受けて、2022年に入ってから76%も下落し、パンデミック特需による急成長で上昇した株価の大部分が消えた。
同社はそこで、卸売り市場に進出する対策を打ち出した。小売会社へのデジタル・コマース・ソリューションだけでなく、B2Bにソリューションを提供することで「何十億ドルもの未開発の収入源」を開拓する、とハーリー・フィンクルスタイン社長は話した。
同氏によると、多くの会社では昨今、「消費者への直接訴求」から「消費者への直接関与」に移行している。それが意味することは、小売サイトで単に販売するのではなく、ソーシャル・メディアといったプラットフォームを活用して消費者との関係性を醸成しながら販売機会を拡大させることや、多種多様の決済方法に対応することで利便性や簡便性を向上させることがさらに需要になっているということだ。
https://www.reuters.com/technology/shopify-unveils-new-tools-twitter-tie-up-beat-e-commerce-slowdown-2022-06-22/