Wednesday, October 12, 2022 11:50 AM

インテルとグーグル・クラウド、新型チップを共同開発

 インテル(Intel)とグーグル・クラウド(Google Cloud)は10月11日、データ・センターをより安全かつ効率的に運営できるようにする共同設計のチップ「E2000」を発売したと発表した。

 ロイター通信によると、マウント・エヴァンス(Mount Evans)というコード名で開発されたE2000チップは、おもな演算を実行する高額の中央演算処理装置(central processing unit=CPU)の代替チップと位置づけられ、通信網(接続網)用のデータのパッケージ化を処理するほか、クラウド上でCPUを共有する異なる顧客間のセキュリティーも向上する、とグーグルの工学担当副社長アミン・ヴァーダット氏は説明している。

 同チップは、基本的プロセッサーであるコア群で構成される。チップ上には数百のコアが組み込まれる場合もあり、コア間で情報が流れ出ることもある。E2000には、そういった問題を防ぐために各コアへの安全な経路が組み込まれている。

 会社らは、チップの性能向上が鈍化するなか、より大きなデータ・セット群を使って、より複雑なアルゴリズム群を走らせるようになっている。そのため、クラウド電算サービス会社らは、データ・センター自体の生産性を高める方法を模索している。その解決策の一つが新型の高性能CPUの開発であり、E2000はその直近の事例となった。

 インテルの通信網&末端電算部署のニック・マキューエン責任者は、インテルがE2000をほかの顧客に販売することも視野に入れている、と話した。

 ヴァーダット氏によると、グーグル・クラウドは、インテルの第4世代ジーオン(Xeon)プロセッサーを搭載した「C3 VM」という新製品にE2000を採用する計画だ。

https://www.reuters.com/technology/intel-google-cloud-launch-new-chip-improve-data-center-performance-2022-10-11/