Tuesday, October 18, 2022 6:53 AM

ペプシコ、12月にテスラの電動トラック受取り開始

 飲料・食品大手ペプシコ(PepsiCo)は、大幅に遅れていたテスラの電動大型トラック「セミ(Semi)」の納車が12月1日から始まることを明らかにした。同社はこのけん引トラックを最初に受け取る企業になる見通しだ。

 ロイター通信によると、燃料コストと炭素排出量の削減を目指すペプシコは、2017年に「セミ」を100台予約しており、カリフォルニア州モデストのフリトレー工場とサクラメントのペプシコ飲料工場で使う予定。

 近年は多くの米国企業が環境負荷を減らす行動への取り組みを約束しており、ペプシコは40年までにネットゼロ・エミッション(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の達成を目指している。ラモン・ラグアルタCEOによると、同社の輸送部門が排出する温室効果ガスの割合はおよそ10%で、21年には同社のフリート(所有車群)は12億マイルを走行した。

 電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスクCEOは10月上旬、ツイッターで「セミ」の生産を開始したと発表。同電動トラックの航続距離は500マイル(805キロ)で「とても運転が楽しい車」と説明した。

 マスク氏は当初、19年までにセミの生産を始めると話していたが、部品不足のため計画の実施は数年遅れている。運輸大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)、小売大手ウォルマート・カナダ、食品流通大手シスコ(Sysco)などもセミを先行予約している。

 マスク氏、ペプシコのいずれも12月のセミの納車台数を明らかにしていないが、ペプシコはウェブサイトで「年内には15台のトラックを配備する見通し」と説明している。