Tuesday, February 07, 2023 11:46 AM

ヒューマ、生命科学業界初の生成AIプラットフォームを提供開始

 医療業界向け人工知能技術大手のヒューマ・ドット・エイアイ(Huma.AI)は2月6日、データをより活用することによって、救命効果のある薬の開発を加速させる生命科学向けに業界初の生成人工知能(generative artificial intelligence)プラットフォームの提供を開始した、と発表した。

 PRウェブによると、新薬開発には10年の時間と約26億ドルの費用がかかり、95%が失敗に終わると一般に言われる。その主因の一つは、医療および生命科学のデータの80%が非構造化データのテキストであり、それらが90~100の異種データ源にサイロ化されているためだ。

 創薬業界では、おもに手作業によるデータ・キュレーション(特定の視点にもとづいて収集や選別、編集することで価値を持たせ、それらを共有すること)に頼っており、多くの重要な疑問が未解決のままになっている。

 ヒューマが構築した自然言語処理(natural language processing=NLP)プラットフォームは、手作業によるキュレーションを自動化し、複数の異なる非構造化データ源をつなぎ合わせて検索可能にし、研究者たちの質問への回答を数秒で返す。

 同プラットフォームは、既存の大規模言語モデルを活用することで、昨今非常に注目されるチャットGPTの一般的な応用を超える能力を可能にし、複数のデータ源から各社のプライベート・データを分析し、その「エキスパート・イン・ザ・ループ」手法によって最高水準の精度を実現する。

 同プラットフォームの活用例としては、当該研究者の知らないことを教えることや、より良い試験方法の提案、系統的文献分析と最先端評価の調査、実世界での証拠の確認と検証が挙げられる。

 ヒューマの生成人工知能プラットフォームは精度が高く、協力会社らの検証によって、人間の専門家たちよりすぐれた能力を発揮することが実証されている。

https://www.prweb.com/releases/nlp_leader_huma_ai_launches_industry_s_first_generative_ai_platform_for_life_s ciences/prweb19152984.htm