Thursday, April 20, 2023 7:02 AM

EV向けアルミ需要、今後も上昇続く見通し

 電気自動車(EV)が大衆市場で増え続ける中、アルミニウム需要は2020年代末まで伸び続けるという調査結果を、業界団体のアルミニウム協会(本部バージニア州)が発表した。

 アセンブリー・マガジンによると、「2023年の北米ライトビークルにおけるアルミニウム含有量と見通し」報告書は、持続可能な輸送手段の需要の高まりから、30年には車1台当たりのアルミ含有量が20年比で約100ポンド増えると予想する。調査はコンサルティング会社ダッカー・カーライル・ワールドワイド(ミシガン州)が実施した。

 アルミの需要拡大は、電池のハウジング(収納容器)、eモーターとドライブ、ドアシル、ロッカーなどのEV部品がけん引する見込み。

 アルミナム・トランスポーレーション・グループの会長でコモンウェルス・ロールド・プロダクツのCEOであるマイク・キーン氏は「消費者はより持続可能で、より電動化され、より多くの技術を搭載した乗用車やトラックを望み、自動車メーカーは高強度、軽量、無限にリサイクル可能なアルミによって実現される数々の革新的な技術でそれに応えている。アルミ業界は、自動車メーカーとの協力関係を強化することで、10年計画で掲げた理想像を実現できる」と話している。