Wednesday, September 13, 2023 11:23 AM

アップル、アイフォーン15で人工知能機能搭載を積極化

 アップル(Apple)が9月12日の新製品発表会で披露した最新型のアイフォーン15は、人工知能機能の拡充が特徴と言える。

 トムズ・ガイド誌によると、ウェッドブッシュ証券(Wedbush Securities)の分析家ダン・アイヴス氏は、先進的な人工知能機能を搭載した端末の開発にアップルが注力しており、アイフォーン15がその先端になるという見方を示した。

 シリ(Siri)に代表されるよう、機械学習機能を自社製品群に何年も前から搭載しているアップルは、独自開発のチップによって機械学習機能をさらに強化している。ただ、人工知能演算処理を中核性能とするテンサー(Tensor)チップを搭載するグーグル・ピクセル7にくらべると、アイフォーンの人工知能対応能力はやや劣る。

 アイヴス氏によると、アイフォーン15では、iOSヘルス(Health)アプリケーションが個々の利用者の心拍数や睡眠、呼吸データにもとづいて運動量や運動習慣、食事計画に関する推奨を提示する。そのほか、会話相手の口調からその人物の気分を分析するといった機能も搭載される可能性がある、と同氏はみている。ただ、同機能を嫌がる人は多いだろう、と同氏は指摘する。

 マイクロソフトやグーグル、セールスフォース、IBMをはじめとする多くの技術大手らは、生成人工知能の台頭を受けて、生成人工知能チャットボットや各種の機能をあいついで市場投入しているが、アップルは同分野においてきわめて静かだ。アイヴス氏はしかし、アップルが近い将来に独自の生成人工知能機能を打ち出してくると予想する。アイフォーン15のiOSヘルスはそのきざしだ。

 アイフォーン15には、上から順にアイフォーン15プロ・マックス、アイフォーン15プロ、アイフォーン15プラス、アイフォーン15という4つの機種がある。

 アイフォーン15プロ・マックスは、6.7インチのスーパー・レティーナXDRディスプレイを搭載し、その米小売価格は1199ドルから。アイフォーン15プロは、プロ・マックスと同じディスプレイだが大きさは6.1インチで、価格は999ドルから。アイフォーン15プラスは、6.7インチのカラー・インフューズド・グラスのディスプレイで価格は899ドルから。アイフォーン15は6.1インチのカラー・インフューズド・グラスで799ドルから。

 それらすべては9月15日に予約注文の受け付けが始まる。

https://www.tomsguide.com/news/iphone-15-tipped-to-spearhead-apples-aggressive-use-of-ai