Thursday, September 21, 2023 11:43 AM
アマゾン、キャッシャーレス決済システムにRFID技術を統合
アマゾン(Amazon)は9月19日、キャッシャーレス決済システム「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)の新版を発表した。
CNBCによると、ジャスト・ウォーク・アウトの更新版にはRFID(Radio Frequency Identification)技術が組み込まれ、店舗内の各商品にはRFIDタグが付けられる。買い物客らは、棚から取った商品を持って店外に出ると、それらのタグがRFID読み取り機に検出され、当該客があらかじめ登録したクレジット・カードに自動課金される。
これまでのジャスト・ウォーク・アウト技術では、店内の天井に取り付けられた機械視認カメラ群と機械学習ソフトウェアによって、客が持って出る商品を特定し自動課金した。
アマゾンによると、ジャスト・ウォーク・アウト更新版の開発では、材料科学とデジタル識別を手がけるエイヴリー・デニソン(Avery Dennison)が協力した。ジャスト・ウォーク・アウトにRFID技術を組み込んだのはエイヴリー・デニソンだ。それによって、ジャスト・ウォーク・アウトを採用する小売店が増える可能性が大きくなる、とアマゾンは考えている。
ジャスト・ウォーク・アウトの導入はこれまで、おもに食品店やコンヴィニエンス店のほか、空港や催事場、テーマ・パークといった大型施設内の売店にかぎられている。箱や容器に入った加工食品類は、来店客らが手に取って立ち去っても形状が変わらないことから、機械視認によって商品を特定できるためだ。それに対し、RFID技術を組み込んだ更新版は商品形状を問わないため、たとえば衣料品店での導入を可能にすると見込まれる。
アマゾンによると、シアトルにあるクライメット・プレッジ・アリーナとNFL(National Football League)球団シアトル・シーホークスのルーメン・フィールドでジャスト・ウォーク・アウトの更新版が試験運用されている。
https://www.cnbc.com/2023/09/19/amazon-will-now-allow-cashierless-checkout-for-clothing.html