Wednesday, November 15, 2023 11:55 AM
消費財ブランドと製造業者を結ぶオンラインいちば
住宅修理および改修業者のオンラインいちば(マーケットプレイス)として知られるアンジー(Angi)の元CEOは、消費座ブランドおよび小売業者と製造業者のためのオンラインいちばを立ち上げた。
ベンチャービート誌によると、アンジーでCEOおよび最高製品責任者を務めたオイシン・ハンラハン氏が共同設立したキーチェーン(Keychain)は、消費財ブランドらが信頼性の高い製造業者を探すためのマーケットプレイスとして機能する。
「事業するうえでもっとも難しい部分を小売店やブランドに尋ねると、すぐれた製造業者を探すことという答えが返ってくる」とハンラハン氏は話す。
同氏は、米国の消費財市場が過去10年間で大きく変化したとみている。たとえば、シリアルの場合、以前ならスーパーマーケットで売られていた商品のほとんどがゼネラル・ミルズ(General Mills)やケロッグス(Kellogg’s)といった大手ブランドのものだったが、いまでは小売店らがプライベート・ブランドの競合品を多数提供している。
それらのプライベート・ブランド品が大手ブランド品よりも安いかというとかならずしもそうではなく、むしろ原材料に関して具体的な好みやニーズがある消費者に訴求しようとしている製品が多い。
ブランドや小売会社らは通常、自前の製造機能を持たない。そのため、独自ブランド商品のほとんどを外注で製造している。しかし、食品安全性の基準を満たし、必要な生産能力を持った製造業者を見つけるのは容易な作業ではない。「粉末プロテインやココナッツ・ミルクの新商品を開発している小売会社は、正式な認証を受けた製造業者を探さなければならない」と、ハンラハン氏は指摘する。
キーチェーンは、製造業者と消費財ブランドの両方に利点をもたらすことを目指している。同社のオンラインいちばプラットフォームには、すでに1万社の製造業者が登録されており、ブランドと小売側は自身のニーズにもとづいて検索し、製造業者を選別できる。
「新商品を市場に送り出すまでに一般に6~9ヵ月かかる。その大きな部分は製造業者を見つることにかかる時間だ」「6~9ヵ月かかるところをわれわれのプラットフォームを利用することで25~50%短縮できると思う」とハンラハン氏は説明している。
キーチェーンはベンチャー・キャピタル会社からの関心を集め、最近には、ライトスピード・ベンチャー・パートナース(Lightspeed Venture Partners)の率いたシード・ラウンドの資金調達で1800万ドルを獲得した。
https://venturebeat.com/data-infrastructure/former-angi-ceo-launches-new-startup-keychain-to-revolutionize-consumer-goods-manufacturing/