Thursday, November 16, 2023 11:53 AM

マイクロソフト、営業&サービス向けコーパイロットを拡充

 マイクロソフト(Microsoft)は11月15日、同社が主催してシアトルで17日まで開催中の「イグナイト(Ignite)」会議において、生成人工知能ツール「コーパイロット(Copilot)」の一連の追加または新たな機能を発表し、顧客サービス担当や営業担当向けに機能拡張したことを明らかにした。

 ベンチャービート誌によると、今回の機能追加は、同社が7月に初めて発表したマイクロソフト・セールス・コーパイロット(Microsoft Sales Copilot)の大幅更新と言える。マイクロソフト・ダイナミクス(Microsoft Dynamics)を使っている営業およびサービス部門を対象とした更新だけでなく、マイクロソフト365を営業およびサービス関連のデータと深く統合する改良も導入された。

 「当社は年初以来、マイクロソフト365からダイナミクス、セキュリティーまで全製品にコーパイロットを組み込むべく努力してきた」と、同社の法人向けアプリケーション担当するコーポレート副社長のエミリー・ヒー氏は話した。

 当初のコーパイロット導入に対しては、有用ではあるもののあまりにも多くのコーパイロットが存在するという声が顧客から寄せられた、と同氏は説明した。今回の新機能や追加機能は、それらの意見を整理して、すべてのアプリケーションの上にコーパイロットをかぶせるための改良だ。

 マイクロソフト・コーパイロット・フォー・セールス(Microsoft Copilot for Sales)と呼ばれる営業向けコーパイロットは、マイクロソフト365をはじめほかのマイクロソフト・ツール群と統合されている。また、顧客関係管理(CRM)分野のほかのツール群とも統合された。

 「顧客の多くは、最初にマイクロソフト365を使ってそれに馴染んでいる。たとえば、パワーポイントでコーパイロットを使ってプレゼンテーションを行ったり、エクセルやワード、アウトルックでコーパイロットを使っている」「そういった体験をCRMシステムに保存されている顧客データにも拡大してほしいという声があった」とヒー氏は話した。

 一方、サービス分野を対象としたマイクロソフト・コーパイロット・フォー・サービス(Microsoft Copilot for Service)は新規のツールで、営業向けと同様に、マイクロソフト365と深く統合された。また、ゼンデスク(Zendesk)やサービスナウ(ServiceNow)といった第三者システムから関連情報を取り出すこともできる。

https://venturebeat.com/ai/microsoft-announces-expanded-copilot-capabilities-at-ignite-for-sales-and-service/