Thursday, November 30, 2023 11:50 AM

エヌビディアとAWS、提携を拡大

 エヌビディア(NVIDIA)とアマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)は11月29日、アマゾンの毎年恒例の催事「AWSリ・インヴェント(re:Invent)」において、スーパー電算基幹設備と生成人工知能向けサービスおよびソフトウェアに関する既存の提携を拡大したことを発表した。

 ホット・ハードウェア誌によると、両社はそれによって、「基盤モデル群の訓練と生成人工知能アプリケーション群の構築に最適の両社の最高技術を組み合わせる」と説明した。

 AWSはそれにともなって、新しいマルチノード「NVリンク(NVLink)」技術を備えたエヌビディアGH200グレイス・ホッパー(Grace Hopper)スーパーチップを採用する最初のクラウド電算サービス・プロバイダーとなる。

 利用者らはその結果、アマゾンEC2(Elastic Compute Cloud)インスタンスで大量の同チップを使って大規模の機械学習(人工知能)ワークロードを実行できるようになる。

 また、サービスとしての人工知能訓練であるエヌビディアDGXクラウドもAWS上で実行されるようになる。エヌビディアによると、その新サービスは、1兆を超える媒介変数の大規模言語モデルを実行できる。また、顧客らは、統合されたエヌビディアAIエンタープライズ・ソフトウェアにアクセスでき、エヌビディアAIの専門家たちに連絡することもできる。

 両社はさらに、世界最速のGPU(graphics processing unit)を搭載した人工知能スーパーコンピューターの共同設計も計画している。プロジェクト・セイバ(Project Ceiba)と呼ばれるその取り組みは、1万6384個のエヌビディアGH200スーパーチップを搭載し、65エクサフロップス(exaFLOPS)という高速処理速度で人工知能を走らせるようにする。

https://hothardware.com/news/amazon-and-nvidia-team-up-to-build-the-first-cloud-ai-supercomputer