Friday, December 01, 2023 11:58 AM
マスターカード、ショッピング・ミューズを発表
マスターカード(Mastercard)は11月30日、買い物客の仮想執事として機能する生成人工知能ツール「ショッピング・ミューズ(Shopping Muse)」市場投入した。
ペイメンツ誌によると、同社のダイナミック・イールズ(Dynamic Yield)部門によって開発されたショッピング・ミューズは、「個々の消費者が望む買い物体験を提供し、没入型で個人化された買い物を実現するカギとなる」とダイナミック・イールズのオリ・バウアーCEOは話した。
生成人工知能基盤の各種の機能がさまざまの分野で応用されており、それが買い物やそのほかの日々の暮らしに拡散すると同社は考えている。
「ショッピング・ミューズによって生成人工知能の力を活用することで、われわれは消費者の要望を満たし、買い物をこれまで以上にスマートかつ継ぎ目なしにできる」とバウアー氏は話した。
同社のプレス・リシースによると、ショッピング・ミューズは、利用者の「口語的言葉を、さまざまの商品や装飾品に関するコーディネートの提案を含め、カスタマイズされた商品推奨に変換」することで、あたかも個人的コーディネーターから助言を受けながら買い物できるかのような体験を可能にする。
ショッピング・ミューズが利用者に提示する推奨内容は、当該利用者の「プロファイルや意図、親和性」にもとづいている、とマスターカードは説明した。
ペイメンツ・インテリジェンスの最近の調査によると、消費者の大多数は買い物に人工知能を活用することに、一定以上の興味や関心を持っている。44%は、少なくともある程度の興味があると回答し、21%は、少し興味があると回答した。
グローサリー買い物代行サービス大手インスタカート(Instacart)は、そういった動向にすばやく反応した会社の一つだ。同社は5月に、独自の人工知能とデータ、そしてオープンAI(OpenAI)のチャットGPT(ChatGPT)技術を自社プラットフォームに統合し、利用客らの質問に対する提案や回答を提供する検索機能「アスク・インスタカート(Ask Instacart)」を発表した。
ペイメンツの調査報告によると、「個人化は顧客体験の重要な側面であり、買い物に際する音声の仮想執事はデータを活用して、個々の利用者の好みにあわせて厳選された体験を創造し、提供側にも消費側にも次段階の付加価値をもたらす」。
https://www.pymnts.com/news/retail/2023/mastercard-debuts-ai-powered-muse-to-offer-shoppers-inspiration/