Tuesday, December 12, 2023 11:20 AM
PwC、ハードウェア会社サーフェスィンクを買収
会計監査サービスや経営、技術コンサルティング大手のPwCは、シリコン・バレー拠点のハードウェア開発支援会社サーフェスィンク(Surfaceink)を買収する。買収額は非公表だ。
テッククランチ誌によると、サーフェスィンクは一般的にはほとんど知られていないが、故スティーブ・ジョブス氏がアップルのCEOに復帰したのち、アップルの主要工学協力先として始まった会社であり、ハードウェア業界では有力会社の一つに位置づけられる。
サーフェスィンクは現在、消費者向け機器類から法人向け機器類までさまざまのハードウェアの試作品を設計および製作するほか、音響や電子機器を試験する研究室も運営している。
同社は現在、湾岸地域(サンフランシスコ湾付近)で約50人を雇っている。その全員がPwCの従業員となる。そのなかには、サーフェスィンクを立ち上げたエリック・バウズウェルCEOも含まれる。サーフェスィンクはまた、既存の顧客らと進行中の事業を継続しながらPwCと協力して新規事業の開拓にも取り組む予定だ。
バウズウェル氏は、くわしい事業内容や顧客名を挙げなかったが、同社のウェブサイトには、同社の顧客としてアマゾンやアップル、アタリ、デル、メタ・プラットフォームス、グーグル、HP、インテル、マイクロソフト、ペイパル、クアルコムといった米技術業界のそうそうたる顔ぶれが列挙されている。
PwCは、ハードウェア分野で知られたことはこれまで一度もないが、PwCの顧客には多数のハードウェア技術会社が含まれる。同社は、サーフェスィンク買収理由について言及してないが、戦略的なハードウェア開発に関するサービスを顧客らに提供する能力を大幅に拡充することがねらいだとみられる。
https://techcrunch.com/2023/12/11/pwc-is-acquiring-surfaceink-the-hardware-designer-that-was-once-a-close-partner-of-apples/