Thursday, January 04, 2024 6:06 AM

ウーバーフレイトとグリーンレーン、トラック用充電網整備で提携

 貨物トラックの配車サービス会社ウーバー・フレイト(Uber Freight、イリノイ州)と商用車向けのEV充電ネットワーク開発会社グリーンレーン(Greenlane)は、大型電気トラックに電力を供給する充電ステーションの配備で提携している。

 エレクトレックによると、このパートナーシップは、180億ドルの「フレイト・アンダー・マネージメント」を含むウーバー・フレイトのロジスティクスの知見と、グリーンレーンの商用電動トラック充電に関する専門知識を活用して、大型EVの普及の障害となっている「強力な公共充電ネットワークの欠如」の解消を目指す。

 グリーンレーンは、ダイムラー・トラック・ノース・アメリカ(DTNA)、ネクステラ・エナジー・リソーシズ、ブラックロックが立ち上げたトラック用充電ネットワーク構築のための合弁事業。同社はウーバー・フレイトのデータを活用して、主要な貨物輸送ルート沿いに設置する充電所の場所を戦略的に特定する計画。

 グリーンレーンのパトリック・マクドナルドキングCEOは「当社のEV充電ステーションと水素燃料ステーションの全米ネットワークにウーバー・フレイトとの協力関係が加わって、荷主の電動化対応が容易になる」と話している。

 ウーバー・フレイトと貨物運送業情報サービス会社フレイトウェーブスが最近実施した調査によると、現在米国の荷主の13%が電動トラックを使っているが、77%が将来の使用を検討している。荷主にはグリーン輸送に追加料金を払う意思があることも分かり、市場には変革の準備が整いつつある。

 提携の第1段階では、まず南カリフォルニアに最初のトラック用「充電街道」を建設し、その後テキサス・トライアングル(ヒューストン、ダラス、サンアントニオ)と米北東部に拡張する計画だ。