Tuesday, January 09, 2024 11:26 AM

アマゾン・ヘルス、慢性病管理の新たな支援サービスを提供

 アマゾンの保健&医療事業部門アマゾン・ヘルス(Amazon Health)は1月8日、慢性病の管理を支援するための新サービス「ヘルス・コンディション・プログラム(Health Condition Program)」を発表した。

 フォーブス誌によると、同サービスは、前糖尿病や糖尿病、高血圧といった慢性疾病を対象に、その管理に関係した特典を提供する。アマゾン・ヘルスはその導入にあたって、健康管理のデジタル・サービスを提供するオマーダ・ヘルス(Omada Health)と提携した。

 ヘルス・コンディション・プログラムの利用者は、まず自分の健康保険が同プログラムの費用を適用対象としているかどうかを確認する必要がある。対象となる場合、利用者らは保険がきく範囲内で、継続的な血糖値モニタリングや血圧モニタリングといった装置を使う健康管理のほか、仮想(遠隔)診断や利用者限定フォーラムを利用できるようになる。

 オマーダ・ヘルスは、慢性病の管理に関係した仮想医療を提供することで過去数年間に利用者を順調に伸ばしてきた。1対1のサポートやカスタマイズされた生活改善計画(助言)を提供している。

 アマゾンは今後数ヵ月以内に、デジタル健康サービスを提供する他社とも提携関係を結び、その種のサービスを拡大する計画だ。

 「多くの人々が、自分の健康保険でも使えるさまざまの特典を知らずにいる。通常は自己負担ゼロか少額で利用できる。当社は、アマゾンで健康関連の商品を購入する人たちに対して、それらの付加的な特典を示すことができる」と、アマゾンの健康事業担当副社長アーロン・マーティン氏は話している。

 慢性病に関する医療の提供は、米国の保健事情を変えるうえで大きな機会があるとみられる。ウォルマートは過去2年間に医療関連のサービスを急速に拡大させた。ドラッグストアー大手のCVSとウォルグリーンスも、店内での医療サービス提供に大きく投資している。

https://www.forbes.com/sites/saibala/2024/01/08/amazon-health-launches-new-initiative-to-address-chronic-conditions/?sh=2d78265435a5