Thursday, February 08, 2024 6:17 AM
オックスフォードPV、ソーラーパネルの効率で世界記録
英オックスフォード大学からスピンオフし、ペロブスカイト太陽電池の実用化を目指す英オックスフォードPVは、ソーラーパネルの変換効率で世界記録を達成した。
エレクトレックによると、同社のソーラーパネルは、ドイツのフラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所との共同実験によって太陽エネルギーから電力への変換効率が25%に達したことが確認された。一般的な商業用ソーラーパネルの効率は16〜24%となっている。
オックスフォードPVは、シリコン系太陽電池にペロブスカイト(灰チタン石)の薄い層を塗布する技術を持ち、理論的には43%以上の変換効率を達成できる可能性がある。従来のシリコン太陽電池の理論上の上限は30%未満。同社のパネルは、1.68平方メートルの面積で出力が421ワット(W)に達した。
オックスフォードPVはベルリン近郊に生産ラインを持っている。同社はすでに商業サイズのペロブスカイト太陽電池で28.6%の変換効率記録を達成しており、これを30%以上に引き上げるための明確な作業計画も持っているという。
太陽光発電は再生可能エネルギー発電の主役であり、オックスフォードPVのソーラーパネルは同じスペースでより多くの電力を作り出し、効率を高めることで電力価格の低下やクリーンエネルギーへの迅速な移行など、エネルギー業界の状況を変える可能性がある。