Friday, June 21, 2024 7:10 AM

VWと車台を共用したフォードEV「エクスプローラー」の生産開始

 フォードはSUVでEVの新型「エクスプローラー」の生産をドイツ・ケルンのEV専用工場で開始した。今年後半には新型スポーツクロスオーバーEV生産も開始される。リスポンスが伝えた。

 新型エクスプローラーは、20年に実現したフォードとVWグループの提携で誕生した。VWはEV向け車台「MEB」を供給し、デザインでは、ドイツのエンジニアリングとアメリカのスタイリングとを融合させた。全長は4500mm以下で、欧州での道路事情に配慮した。1回の充電での航続は600km以上。バッテリーは、25分で80%の容量まで充電できる。

 ケルンEVセンターはAI技術と数600台以上のロボットを駆使した未来工場として設計された。自己学習型の機械とロボットによって、溶接、切断、塗装などの作業を高精度かつ効率的に行う。工場内には「デジタルツイン」システムがあり、生産ラインをサポートしている。リアルタイムで全ての組立工程を監視し、各作業ステーションの部品やナットの数量まで管理している。

 フォードは35年までに欧州の全ての生産施設、物流、直接供給業者を含むカーボンニュートラルを目指す「ロード・トゥ・ベター」計画の一環として、ケルンEVセンターを重要な要素と位置付けている。