Tuesday, December 10, 2024 6:27 AM

アウディ、プエブラ州にバッテリー組立工場

 アウディ・メキシコ(Audi Mexico)は、プエブラ州のサン・ホセ・チアパ(San José Chiapa)工場で高圧バッテリー組立工場を着工した。Mexico Nowが報じた。完成後は1日あたり300個以上の電池を生産する予定だ。

 プロジェクトには、高電圧の取り扱いと高度な技術ツールを専門とする350人のトレーニングが含まれ、自動車部門における技術スキルの開発を促進する。ドイツ国外で初めて高電圧バッテリーとモジュールを製造する工場になる。

 3万3600平方メートルの敷地には、工場のほか5600平方メートルのオフィスも構える。

 建物は太陽光のみで照らされ、熱回収技術を採用し、ガスを使わずに施設を最適な温度に保つ。

 ジェトロによると、サンホセチアパでは、アウディは世界で12番目の自動車組立工場を運営し、16年9月から生産開始している。460ヘクタールの敷地を有し、「アウディQ5プレミアムSUV」と、同車種のスポーツバージョンやPHVバージョンを製造している。

 プエブラ州にはアウディのほかに、VWも22年11月に7億ドルを超えるEV生産投資を発表している。同州と隣接するメキシコ州、モレロス州、トラスカラ州などを含めた地域は、北東部・北部国境地域や中央高原(バヒオ)地域に次いで、自動車産業が集積する地域だ。

 このほか、ソーラーエバー・ビークル(SEV)は24年1月、北部ドゥランゴ州でのEV生産工場新設投資を発表した。SEVは、メキシコ国内で販売されているSUVタイプのEVの中で最も安価な車種「E-WAN クロス」を販売している。

 ステランティスも5月30日にジープで初めてのEVとなる「ワゴニアS」を発表したが、メキシコ州のトルーカ工場で組み立てられる可能性が報じられている。