Friday, February 21, 2025 6:32 AM

アルセロールミタルとトルンプ、レーザー切断による部品製造で協業

 欧州鉄鋼大手アルセロールミタルと独工作機械大手トルンプ(TRUMPF)はレーザー溶接されたホットスタンプ部品の精密成形で提携した。

 グリーンカー・コングレスによると、トルンプの非接触レーザー切断技術は、バリ(不要な突起)のない裁断面を提供し廃棄物を最小限に抑え、生産ラインの摩耗を低減する。アルセロールミタルはトルンプの最先端レーザー技術を使い、マルチ・パーツ・インテグレーション(MPI)の精度を高める。

 MPIは、複数の部品をレーザー溶接で単一の部材に組み合わせて車両の設計を合理化する。トルンプの3Dレーザー切断技術は、アルセロールミタルのMPI部品に求められる厳しい許容誤差を満たせる。

 これらの巨大な部品は現代の自動車設計に不可欠で、シームレスな統合と最適な性能を確保するには、形状や成形の精度が非常に重要になる。トルンプのレーザー技術は、材料の無駄を減らし、生産工程を最適化することで、製造を合理化するだけでなく軽量化、安全性の要求にも対応している。

 レーザー切断は非接触技術であるため、装置の摩耗が最小限に抑えられ、生産ラインの持続可能性と効率が一層高まる。