Friday, November 18, 2016 10:13 AM

川崎重工、鉄道車両を受注〜NY州交通局から60両追加

 川崎重工業は17日、ニューヨーク州交通局傘下のメトロノース鉄道から鉄道車両60両を受注したと発表した。過去に納入した車両の改造工事も同時に受注し、契約総額は約3億200万ドル。新規受注の車両は2019年から21年にかけて納入する。

 同社ウェブサイトによると、同社はメトロノース鉄道に対して11〜15年に「M-8型」車両を納めており、今回も同型車両を追加納入する。今回を含めた累計の受注車両は468両、受注額は約13億1000万ドルとなる。

 メトロノース鉄道は、ニューヨーク市マンハッタンのグランドセントラル駅とコネティカット州ニューヘイブンを結ぶ通勤路線「ニューヘイブン線」(116キロ)で新車両を使う予定。同線は利用者の増加が著しく、車両不足が目立ち始めているという。

 納入済みの車両に対しては、車載信号装置の機能強化や監視カメラなどの周辺機器設置といった改造工事を施して安全性を向上させる。今回の追加契約には最大34両のオプションが含まれ、オプションがすべて行使された場合、メトロノース鉄道で営業運転されている車両の半分以上が同社製になるという。