Thursday, December 22, 2016 10:20 AM
サービスとしての小売店向けITに商機〜購入せずに外注して使うだけという利点
小売店は、より大きく、より良く、そしてより速くを求めているが、それらの目標はITが最善手段とは言えない領域だ。ITが得意とするのは、より軽く、より無駄なく、そしてより安くという分野だからだ。
そのため、小売業界はIT企業らにとって上客ではない。しかし、技術業界は最近、サース(SaaS=software-as-a-service)によってITを小売業界にもたらすことで商機開拓を狙っている。
リテイル・インフォ・システムズ・ニュースによると、小売業界側でもIT活用への関心を強めており、約26%の小売企業がサース活用を優先事項の一つに位置づけている。
技術業界と小売業界ではそれを「サービスとしての小売店向けIT(Store IT as a Service)」と呼んでいる。各種の機器類やソフトウェアを購入するのではなく、小売店向けITをサービスとして利用するモデルの確立が模索されている。
その背景には、社内でのIT資源拡充の必要性を抑えること(71%)や、サービスとしてITを使うことで保守管理がITベンダーの仕事となり店側は使うだけでその心配をする必要がなくなること(68%)、ITベンダーがITの信頼性に責任を持つこと(65%)、そして必要に応じて簡単に拡張できる(65%)という利点を歓迎する小売店が増えているという調査結果がある。
代表的な小売店向けITサービスとして想定される分野には、ヘルプ・デスク(68%)を筆頭に、無線通信網の運営と管理(52%)、支払い処理(48%)が含まれる。
【http://risnews.edgl.com/retail-insight-blog/Store-IT-as-a-Service–Lighter,-Leaner,-Cheaper108251】