Friday, June 25, 2021 11:20 AM

消費者電子製品、チップ不足で価格上昇

 世界的チップ不足がラップトップやプリンターといった電子製品の価格を上昇させており、スマートフォンを含む高需要機器の価格もこれからつり上がる可能性が強まっている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、チップ市場では昨今、供給が需要に追いつかないため価格が急上昇で、その結果、最終製品の価格上昇がすでに始まっており、その傾向がしばらく続くと予想される。

 台湾エイスーステック・コンピュータ(ASUSTek Computer)製ラップトップの米国内小売価格は、6月に入ってからアマゾン・サイトで900ドルから950ドルに上がり、ヒューレット・パッカード(HP)のクロームブック(Chromebook)も6月に220ドルから250ドルに値上がりした。

 HPは、2021年に入って以降、パソコン価格を8%、プリンター価格を20%以上引き上げている。

 かたやデル(Dell)のトーマス・スウィートCFOは、「部品コストが高騰していることから、それに応じて価格を調整する」と話した。

 無線通信向けチップ大手ブロードコム(Broadcom)のホック・タンCEOは、「コスト上昇が著しい」と話している。

 米国内の電子部品卸売大手デジキー・エレクトロニクス(Digi-Key Electronics)は、半導体関連の構成品価格を2021年に約15%引き上げている。同社のデイヴィッド・スタイン副社長によると、部品によっては最大40%も値上がりした。

https://www.wsj.com/articles/chip-shortages-are-starting-to-hit-consumers-higher-prices-are-likely-11624276801?mod=tech_lead_pos1