Monday, July 12, 2021 10:59 AM

ドロップボックス、オフィス空間設計の新概念を導入

 ドロップボックス(Dropbox)は、社内空間設計を大幅に変更し、ドロップボックス・ステュディオース(Dropbox Studios)と呼ぶ新たな概念を打ち出した。

 テッククランチ誌によると、技術業界では、新型コロナウイルス・パンデミックを受けてほとんどの従業員が自宅勤務に移行したことを受けて、オフィス空間の使い方を再考している。出社(オフィス)勤務と自宅勤務を組み合わせるハイブリッド型を追求している会社もあれば、オフィス勤務をなくして恒久的に遠隔労働体制に移行する方針を打ち出した会社もある。

 ドロップボックスのデュリュー・ハウストンCEOは、パンデミックによって多くの会社が分散型の業務体制という視点から見直しを迫られたと考えている。同氏の新概念では、従業員らがオフィス内に自身の席を恒久的にかならずしも持たない可能性を考慮している。

 ドロップボックス・ステュディオースは、サンフランシスコ本社をはじめとする米国内の同社オフィスで「ソフト・ローンチ」という位置づけで導入された。

 同設計は、出社勤務と遠隔勤務の両方の利点を活用できるようにすることを目指している。オフィス勤務の利点は、同僚たちとの共同作業を可能にする空間というのがハウストン氏の考えだ。同設計ではまた、喫茶室のほか、くつろいだ雰囲気で談笑できる空間、会議室、グループで学習するための勉強室を用意している。

 同社は、ドロップボックス・ステュディオースの概念をシアトルや東京、テルアビブを含む米国外の主要都市にある支社にも導入する計画だ。比較的小規模のオフィスでは、ウィーワーク(WeWork)との提携を通じてオンデマンドの空間を提供する。

 製品を工程反復によって改良していくのと同様に、同概念も今後、従業員たちからの反応を参考にしながら改良していく、とハウストン氏は説明している。

https://techcrunch.com/2021/07/08/dropbox-is-reimagining-the-workplace-with-dropbox-studios/