Thursday, August 05, 2021 10:34 AM

コーニング、現代モービスのAR HUDにミラー供給

 ガラス大手コーニング(Corning、本社ニューヨーク州)は、韓国・現代自動車グループ傘下の自動車総合部品メーカー、現代モービスの新しい拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムに、自動車用ガラスソリューションの新製品「コーニング・カーブド・ミラー・ソリューションズ」を供給している。

 コーニングによると、このミラーは投影距離が従来の技術の5倍で、表示領域をフロントガラス全体に拡大できる。現代モービスは、2021年初めに発表した電動SUV「アイオニック5」に初めてこの技術を搭載した。コーニング・オートモーティブ・グラス・ソリューションズの兼ゼネラルマネージャー、マイク・クニゴニス氏は「車内体験がますます通信とつながり、没入型でインタラクティブになるにつれて、ドライバーはARなどの最先端機能を車に求めるようになっている。コーニングの技術は、真に独特な運転体験を可能にする」と話している。

 HUDは、通常はインストルメント・クラスターに表示される運転関連情報を鏡を使ってドライバーの視線上のフロントガラスに投影する技術。AR HUDはこの技術を進化させ、フロントガラスを没入型のディスプレイ画面に変える。

 HUDには高品質のミラーが求められる。現代モービスのヨンフン・ハン副社長は「高品質のミラーはモービスのHUDシステムの重要なコンポーネント。これらは7.5メートル前方の道路に投影される重要な安全情報をドライバーがはっきり見えるようにするのに役立つ。コーニングとの長年の協力によって、広い視野と鮮明な画像を備えたAR HUDの実現が可能になった」と話した。