Monday, August 16, 2021 10:14 AM

ドローンディプロイ、産業現場の自動化を加速

 サンフランシスコ拠点の業務用ドローン・ソリューション新興企業ドローンディプロイ(DroneDeploy)は、ニュージーランド拠点のロコス(Rocos)買収によって、建設やエネルギー、農業、そのほかの業界向けに、空中と地上のロボットを現場で組織的に運用できるようし、「現場の自動化を加速させる」計画だ。

 ロボティクス・アンド・オートメーション・ニュースによると、ドローンディプロイの共同創設者マイク・ウィンCEOは、「多くの産業界では昨今、労働力不足や、コーヴィッド(Covid)対応策の一環として遠隔操作を活用したデジタル変革が進められている」「その結果、現場の作業や業務を自動化する需要が旺盛で、デジタル・ツインの商機が劇的に拡大している」と話した。

 デジタル・ツイン(digital twin)とは、物理的事象をデジタル環境で模擬的に再現することを意味する概念。

 「ロコスを吸収することで、われわれは、地上での現場データ収集を自動化でき、ドローンと組織的に併用するソリューションを顧客に提供できるようになり、現場の包括的自動化に向けて大きく前進できる」と同氏は述べた。

 ロコスは、ロボティクス会社らが現場用ロボット群を接続化して制御や操作、追跡、監視をできるようにする事業を世界展開している。

 業務用ドローン・ソフトウェア大手のドローンディプロイは、独自の現場自動化プラットフォームにロコスの技術を統合し、空と地上の両方の現場向け自動化システムを提供する計画だ。

 たとえば、太陽光パネルの場合、作業員は太陽光発電施設の上空にドローンを飛ばして問題点を特定するようプログラムし、それと同時に、地上ロボットがその点検結果に応じて問題に自動対応する機能を起動させることで、管理者や作業員らの介入を省けるようにする。

 その結果、産業現場は、時間と事業資源、労働力を大幅に節約し、現場作業員らの労働力と時間を別の重要な職務に割けられるようになる。

https://roboticsandautomationnews.com/2021/08/12/dronedeploy-acquires-rocos-to-accelerate-job-site-automation/45483/