Wednesday, August 18, 2021 11:27 AM

クアルコム、産業ドローン向け新プラットフォームを発表

 クアルコム(Qualcomm)は8月17日、航空ドローンと5Gおよび人工知能技術を統合する新たなプラットフォーム「クアルコム・フライト(Qualcomm Flight)RB5 5G」を発表した。

 ベンチャービート誌によると、同プラットフォームは、5Gと人工知能の機能を可能にする商業および法人向けおよび産業向けドローンの開発を加速させる。同社はそれによって、ドローンに搭載されたカメラが撮影する映像データを末端電算と人工知能によって即時分析できるようにする機能を産業現場にもたらすことをねらう。

 同プラットフォームは、クアルコムQRB5165プロセッサーで稼働し、同社の最新モノのインターネット(Internet of Things=IoT)製品群を基盤に構築されている。それによって、低出力5Gドローンの次世代技術の応用を実現し、特にプライベート5G通信網を構築した産業現場においてドローン・データの末端電算を人工知能で可能にすることで、ドローン活用を次段階に前進させると期待される。

 たとえば、広大な敷地にある巨大施設や産業資産、工場といった場所にプライベート5G通信網を構築してドローンを飛ばすことで、施設の稼働状況確認や問題箇所の検出、老朽化の実態調査といった検査や点検を大幅に合理化できる。ドローン・データを5G通信によって転送し、現場の電算システムと人工知能によって末端電算を実行できれば、映像データとその分析結果にもとづく正しい意思決定を迅速にくだすことができ、問題を早期に解決できるようになる。

 クアルコムは同プラットフォームの設計や構築、試験に際し、ベライゾン(Verizon)と協業している。ベライゾンは、クアルコム・フライトRB5 5Gプライベート向けに、ミリ波を使う5G接続網を構築する。同プラットフォームは、ベライゾンのシングスペイス・マーケットプレイス(Thingspace Marketplace)経由で産業界に提供される。

https://venturebeat.com/2021/08/17/qualcomm-readies-5g-and-ai-drone-platform/