Monday, August 30, 2021 9:23 AM

シーメンス、EV充電機器の米生産を拡大

 ドイツの複合企業大手シーメンスは、米国の電気自動車(EV)用インフラ構築を支援するため、米国の製造事業への投資を拡大している。

■22年初めには新工場稼働

 グリーンカー・コングレスによると、同社は商用および住宅用の交流電源(AC)レベル2充電器「バーシチャージ(VersiCharge)」シリーズの製造能力を拡大し、4年以内に米国で100万台以上のEV充電器を製造する準備を整える。

 この投資は、生産台数を拡大してEV充電需要の高まりに対応し、米輸送業界の電動化に伴う雇用機会をあらゆるレベルで増やすという同社の戦略に則した最新の動きであり、現在は新しい施設の場所を選定している。

 新しい生産施設は、米国で3つ目のeモビリティー関連機器の製造拠点となり、施設と地域のサプライチェーンを含め100人の雇用が生まれる見通し。2021年内には場所を決めて施設を稼働させ、22年初めにAC充電器の生産を開始する予定だ。

 新工場は、バス、トラック、大型電動車向けの充電ソリューションを生産するノースカロライナ州ウェンデルの既存工場に並ぶ施設として機能する。27万2000平方フィートのウェンデル工場は、商用EV向け直流電源(DC)充電器を製造するため19年に拡張して雇用を50人以上増やしており、ノースカロライナ州立大学やウェイク・テック・コミュニティーカレッジなど地元の教育機関と協力して、職業訓練や労働力の開発も行っている。