Friday, December 16, 2022 11:44 AM

世界初の「サービスとしてのメタヴァース」を宿泊業界向けに

 宿泊および観光業界向けに設計された世界初の「サービスとしてのメタヴァース(Metaverse-as-a-Service=MaaS)」プラットフォームを立ち上げた新興企業ランデイヴァース(RendezVerse、ロンドン拠点)は12月15日、対象を360度で探索できる仮想ソーシャル空間に変換するツール「RV360」を発表した。

 カンファレンス・ニューズによると、RV360は、ホテルや催事会場、そのほかの宿泊施設または観光施設が「写真のように実際的な環境」のメタヴァースに参加することを支援し、利用客らが予約前に当該空間を仮想下見できる方法を提供する。

 同技術は、ランデイヴァースの開発協力会社であるマターポート(Matterport)を含む提携会社らを通じて、多くの施設がウェブサイトですでに提供している360度の写真群を活用する。

 RV360のアルゴリズムは、既存資産をデジタル処理し、当該資産(空間)の「メタヴァース対応」版を構築する。利用者らは、VRヘッドセットと平面画面を使うことで、当該空間の仮想閲覧や仮想移動を体験できる。

 かたや、ホテルや催事施設側はその空間に参加することで、アヴァター(分身)や音声チャットを使って複数人数での対話を行える。

 2021年に起業されたばかりのランデイヴァースのピーター・グールドCEOは、「ホテルや催事会場が利用客らに最高の体験を提供できるよう支援する」「部屋や場所の予約および視察、催事の運営をより簡単に、そして時間をかけずに、さらには利益率が上がるようにするソリューション」を提供する、と話す。

 「メタヴァースは、そのための明確な解決策であり、RV360は、ホテルや催事会場らが仮想世界で事業を展開するために必要な資源を劇的に減らす」と同氏は述べた。

https://www.conference-news.co.uk/news-tech/new-metaverse-technology-launches-hospitality-venues