Monday, January 09, 2023 11:48 AM

フォームラブス、3Dプリントでの大量生産に接近

 3Dプリント(3D printing)大手のフォームラブス(Formlabs)は1月4日、顧客らが3Dプリントによる生産量を大幅に増やせるようにする一連の新しいソリューション群「オートメーション・エコシステム(Automation Ecosystem)」を発表した。

 テッククランチ誌によると、製造業者らはそれによって、3Dプリントによる生産量増強の選択肢が広がり、樹脂タンクへの材料充填や部品取り出しのために機械を待機させる必要がなくなるためコストを下げられるようになる。

 オートメーション・エコシステムは、ラスベガスで1月8日まで開かれていたことしのCESに出展された。

 同システムは、3Dプリンターの稼働率を上げ、24時間体制で部品や試作品を生産できるようにする。フォームラブスの主力製品であるフォーム3+(Form 3+)またはフォーム3B+を拡張可能の3Dプリンター群に拡充することで、3Dプリントを生産量拡大に対応させることが可能となる。

 その結果、消費者製品や試作品、製品設計、歯科用途といったさまざまの分野や規模で3Dプリントを活用しやすくなり、少量の製作から量産まで顧客らのニーズに応じて柔軟性を大幅に向上させる。

 「われわれの3Dプリンターを使って顧客会社らが立体印刷した部品の数が1億個を超えた」「オートメーション・エコシステムを追加することで、利用者らが3Dプリントをさらに活用できるようになり、製造業にさらなる革新をもたらすだろう」と同社のダヴィッド・ラーカトース最高製品責任者は話した。

 同氏によると、オートメーション・エコシステムによって生産性が3倍向上し、労力を最大80%削減でき、部品一つあたりのコストを30%削減でき、梱包関連廃棄物を最大90%減らすことが可能となる。

https://techcrunch.com/2023/01/04/formlabs-automation-ecosystem/