Tuesday, May 16, 2023 6:47 AM

トヨタとパッカー、燃料電池トラック商業化へ

 北米トヨタ(TMNA)と大型トラック製造パッカー(PACCAR、ワシントン州)は、燃料電池トラック開発に関する提携を拡張し、トヨタの次世代燃料電池モジュールを搭載した傘下ブランド「ケンワース(Kenworth)」および「ピータービルト(Kenworth)」のトラック開発と生産で協業すると発表した。

 トヨタのプレスリリースによると、今回の契約拡大は、トヨタの燃料電池パワートレイン・キットを搭載したケンワース「T680」およびピータービルト「579」のゼロエミッション・バージョンの開発・商品化を継続的に支援する。顧客向けの燃料電池トラック納入開始は2024年を予定している。

 両社は過去数年にわたり燃料電池トラックの開発で協力しており、ロサンゼルス港に10台のケンワース「T680」燃料電池トラックを配備するパイロットプログラムも成功させている。このパイロットはケンワースとトヨタに、車両の性能と航続距離をさらに向上させるための実社会におけるフィードバックを提供した。

 大型商用車向けに設計されたトヨタの大型燃料電池パワートレイン・キットは、最近カリフォルニア州大気資源局(CARB)から「ゼロ・エミッション・パワートレイン」の認定を受けており、トヨタは23年内にこのモジュールの組み立てを米国で開始する予定。

 パッカーのジョン・リッチ最高技術責任者(CTO)は「トヨタとのパートナーシップは、業界をリードする当社のゼロエミッション車ラインナップをさらに拡充させ、顧客の業務効率を高めて環境への影響を低減する」と話している。

https://pressroom.toyota.com/paccar-and-toyota-expand-hydrogen-fuel-cell-truck-collaboration-to-include-commercialization/