Friday, July 07, 2023 6:56 AM

GM、電池の欠陥の早期発見ソフト開発会社を買収

 ゼネラル・モーターズ(GM)は、電池の不具合検知を支援するソフトウェアを開発するイスラエルの新興企業アルゴリオン(Algolion)を買収した。

 ロイターによると、GMは、費用対効果の高い早期危険検知システムをより迅速に市場投入するのにアルゴリオンのソフトウェアが役立つと見ている。

 自動車メーカー各社は、電気自動車(EV)の製造に数十億ドルを投資し、航続距離を延ばせる電池の開発を急いでいるが、電池の欠陥が原因の車両発火事故が相次いだため、連邦の安全当局は米自動車メーカーに電池の基準改善を求めている。

 2014年に設立されたアルゴリオンは、EV電池管理システムからのデータを使って電池性能の異常を特定し、熱暴走の拡大を含む電池関連の危険の早期発見を支援するソフトウェアを開発した。熱暴走とは、EVの火災につながる急激で止められない温度上昇を指す。

 アルゴリオンは、イスラエルのヘルズリヤにあるGMテクニカルセンターで働く850人以上の従業員に加わることになる。