Wednesday, September 10, 2025 7:18 AM
リビアンが人員削減〜低価格SUVの発売控えコスト対策
新興EVメーカーのリビアン(Rivian、カリフォルニア州)は4日、米国およびカナダの従業員の1.5%弱を削減すると発表した。2024年末時点の同社の従業員は約1万5000人。26年に予定する手頃な価格の電動SUV発売に向けたコスト削減策の一つだという。
ウォールストリート・ジャーナルによると、リビアンの広報担当者は、解雇される従業員には再雇用の対象となる資格が与えられ、空きポジションへの応募も奨励されると説明した。
米国の自動車メーカーは、9月末に期限を迎えるEV購入者向けの7500ドルの連邦税控除の終了に備えており、既に多くの生産計画を縮小している。同時に、無公害車メーカーは政策の変更によって燃費・排ガス基準を満たす必要がある競合他社へのクレジット販売が阻害されており、リビアンのようなEV専門メーカーの財務計画が混乱している。
リビアンは、25年4〜6月期に11億ドルの損失を計上したにもかかわらず、R2を発売する資金は十分あると話している。同社が発売を予定する電動SUV「R2」は価格が約4万5000ドルから。現行の電動ピックアップトラック「R1T」とSUV「R1S」はそれぞれ7万0990ドル、7万6900ドルからと高価で、手頃なR2の需要は両モデルより高いと同社は見込んでいる。
自動車メーカー各社は、30日の税控除終了に向けて、EVの生産削減準備を進めている。GMは最近、「GMCハマーEV」とキャデラック「エスカレードIQ」電動版の生産を削減するため、デトロイトの工場で少なくとも1カ月間、約360人の解雇すると発表した。