Monday, September 28, 2026 7:19 AM

オンセミのEPP、EVインバーターの電力密度4倍に

 オンセミは、EV向けに、電力密度を大幅に改善するEmbedded Power Platform(EPP)を発表した。パートナーのスバルは、EPPを将来の電動車向けアーキテクチャーへの採用を検討する。

 エレクトライブによると、パッケージング方法が従来と異なり、シリコンウエハー自体をパッケージの基盤にする。シリコン、シリコンカーバイト(SiC)、窒化ガリウム(GaN)などさまざまな半導体材料に加え、FET、ドライバー、コントローラーなどを一つのパッケージに組み込める。

 電気的・熱的・機械的な特性を統合された構造の中で最適化できるようになり、電気的な損失削減や高速スイッチングが可能になる。既存の12インチ・ウエハー製造ラインを利用できるため、半導体の製造工程への直接組み込みも可能だ。

 EVの主な用途としては駆動用インバーターが想定されており、最大4倍の電力密度と15%の電力損失低減で、小型・軽量のインバーターを作れる。拡張性も利点で、さまざまな出力クラスに展開できるため、自動車メーカーは共通の基本設計を複数の車種に利用できる。開発・認証に必要な作業も減り、開発コストと生産コストの低減につながる。

 EPPプラットフォーム全体では、3〜5倍の電力密度向上と開発期間の4カ月程度までの短縮を期待できる。自動車以外では、産業用途やAIデータセンター向け電源でも展開を狙っている。今年後半から初期サンプルの提供を始める。