Thursday, July 07, 2016 10:49 AM
倉庫ロボット競技会で深層学習が優勝〜アマゾン主催、次なる技術に注目か
流通設備の業務自動化に非常に熱心なアマゾン(Amazon)は、倉庫内自走型運搬ロボットの次なる自動化技術として深層学習(deep learning)に注目している。
PCワールドによると、アマゾンが2015年に開始したアマゾン・ピッキング・チャレンジ(Amazon Picking Challenge)というロボティクス競技大会の結果にもそれがうかがえる。
ドイツのライプツィヒで開かれた2回目の同大会は、ドイツのロボティクス競技会「ロボカップ2016」と共催された。
優勝したのは、オランダのTUデルフト・ロボティクス研究所(TU Delft Robotics Institute of the Netherlands)と新興企業のデルフト・ロボティクスによる合同チームだ。
競技会では、倉庫の棚から12個の異なる物を識別してつかみ上げて別の場所の容器に収める競技「ピック・タスク(Pick Task)」と、その逆の動きを競う競技「ストウ・タスク(Stow Task)」が実施された。
デルフト・チームのロボットは、機械腕と3Dカメラ、つかみ部分、そして人工知能による深層学習の機能を連動させることで、作業を最短時間で完了させた。
同ロボットには、ROSインダストリアル(Robot Operating System for industry)というOSが搭載されており、オープン・ソースのOSとして近い将来に公開される。
両方の競技で優勝したデルフト・チームには計5万ドルの賞金が渡された。