Monday, October 30, 2017 10:42 AM

ターゲット、拡張現実買い物体験を可能に

 低価格量販チェーン大手のターゲット(Target)は先日、拡張現実(augmented reality=AR)技術を応用した新たな買い物体験をオンライン消費者に提供すべく、「自宅の空間で見ろ(See It In Your Space)」という新機能を発表した。

 テッククランチ誌によると、同機能は、消費者がターゲットのモバイル・サイトでスマートフォンの内蔵カメラを使うと、当該商品が自分の部屋でどのように見えるかをスマートフォン画面に映し出す。

 同機能に対応する商品は現在、200しかないが、同社では、2017年末までには数百の商品を追加し、2018年には数千の商品を同機能に対応させる計画だ。

 同機能を使うには、消費者はまず、ターゲットのモバイル・サイト上の商品詳細情報ページで「See It In Your Space」をクリックする。次に自分の部屋の写真をスマートフォン・カメラで撮影し、当該商品の画像を回転したり動かしたり、拡大または縮小したりすることで、その商品を自分の部屋に置いた場合の様子を見ることができる。

 ターゲットは、約半年間をかけて同アプリケーションを社内で開発した。開発には、ウェブGL技術を使うことでモバイル・ブラウザーでの双方向グラフィクス機能を可能にした。

 テーブルやベッド、机、ソファーといった家具類が自分の部屋でどのように映るのかを購入前に仮想体験できる機能は静かに人気がある。家具量販チェーン最大手のイケアでも類似機能を1年近く前に投入している。

 過去20年近くでのオンライン購入増の加速に加え、競合社のウォルマートもオンライン販売の拡充に注力しているため、ターゲットは顧客の維持やオンライン販売増を図るために、近年、モバイル購入体験の向上を模索している。

https://techcrunch.com/2017/10/24/target-adds-ar-shopping-to-its-mobile-website/