Monday, July 23, 2018 10:21 AM

ダウデュポン、TXの特殊素材工場を拡張

 ダウデュポンは、今後2年間に約1億ドルを投じてテキサス州オレンジ郡にある特殊素材工場の生産力を強化する。

 同社のプレスリリースによると、この結果2020年から「Surlyn」ブランドのアイオノマー、「Nucrel」ブランドのエチレン酸コポリマー、「Vamac」ブランドのエチレンアクリルエラストマー、「Fusabond」ブランドのリサイクルモディファイヤーの生産力が段階的に高まる。

 今回の投資は、自動車顧客からの先進ポリマー需要の高まりに対応するのが目的で、同社は市場の成長を支えるため新工場の建設など長期的な計画も検討している。

 トランスポーテーションおよび先進ポリマー(T&AP)部門のランディー・ストーン・ビジネスプレジデントは「生産力の拡大によって、自動車業界で当社の先進ポリマーの需要が非常に高い時に成長を支えられるようになる。急成長するエンドマーケットに対応する革新的なソリューションを引き続き提供でき、これら主要な市場セグメントにおける当社のリーダーシップを高めることになる」と述べた。

 ダウデュポンは、ダウ・ケミカルとデュポンの経営統合によって16年に誕生し、今後は3社に分割される予定。今回の投資は、素材科学事業(分割後の社名はダウ)のパッケージング&スペシャルティ・プラスティクス(S&SP)事業と、特殊化学品事業(分割後はデュポン)のT&AP部門の顧客の増加に対応する。