Tuesday, August 14, 2018 10:10 AM

明電舎、70億円でEV向け部品の生産強化

 明電舎は、電気自動車(EV)用部品の量産体制を整えるため、70億円を投じて日本の3つの拠点を増強する。

 同社のプレスリリースによると、名古屋事業所をEV向け部品の新しい生産拠点とし、EV用一体型モーター・インバーターを生産できるよう既存家屋の改築と量産ラインの構築を行う。工事は2019年1月に開始し、同年11月には新工場を稼働させる予定。

 100%子会社である山梨県の甲府明電舎には、EV用モーターを生産するための家屋を新設する。着工は18年11月、稼働は1年後の予定。

 静岡県の沼津事業所では、既存のEV用インバーター生産ラインを増強する。18年11月に工事に取り掛かり、19年5月には稼働を開始する。

 明電舎は、大型タービン発電機、太陽光発電、水力発電機器、産業用緊急発電機器といった発電設備の製造大手で、自動車部品市場には09年に参入し、EV用にモーターやインバーターを供給している。17年11月には、モーターとインバーターを一体化した新しい電気駆動システムを発表しており、20年までにこのシステムの商業化を目指している。

 3施設への投資は、同社の「中期経営計画2020」における成長投資枠200億円の一部として行う。

http://www.meidensha.co.jp/news/news_03/news_03_01/1228556_2469.html